ムーミン原作小説を読む順番は?オススメの本は?初心者のためのムーミンガイド

ムーミン原作小説 読む順番 オススメ

世界的に人気で、特に日本での人気は本国フィンランドをしのぐほどだと言われるムーミン。

でも、ムーミンアニメは子供のころ見ていたしムーミングッズも大好きだけど、ムーミン原作小説は読んだことがないという人、多いんです。

そもそも、ムーミンの原作が小説ってことを知らない人も!

そんな意外に知られていないムーミン本ですが、いざ読もうとすると、冊数が多くてどの本から読めばいいのか迷う人続出!(実際私がそうでした)

ということで、今回は初めてムーミン原作小説を読む人のために、どの順番で読んだらいいの?どの本がオススメ?など、ムーミンシリーズについてご紹介します!

ムーミン原作小説は、全部で9冊

ムーミンの小説本は、長編・短編合わせて全9冊あります。本の種類はハードカバーから、文庫本、さらにはkindle(Amazonが販売する電子書籍)でも読むことができます。

ちなみに私が持っているのは、ムーミン童話限定カバー版 全9巻BOXセット (講談社文庫)です(*^^*)


ムーミン 原作 小説 読む順番

ムーミン童話限定カバー版 全9巻BOXセット (講談社文庫)

余談ですが、この限定カバーの絵がすっごくステキ&美しい!さらに、専用ボックスも原作者トーベ・ヤンソンさんのカラー絵がぐるっと一周贅沢に描かれていて、飾っているだけでテンション上がります!

作品発表順に読むのがオススメ

基本的には、作品が発表された順に読むのがおすすめです。

なぜなら、ムーミンキャラクター達との出会いや馴れ初めなど、時系列順に読んだ方が流れとしてはわかりやすいから。

また、時間を追うごとに原作の挿し絵もだんだんと変わってきます。ハッキリ言って初期のころのムーミンは、私たちの知っているムーミンではありません・・・。

シュールすぎる(怖い!)ムーミンに、必ずや衝撃を受けるでしょう(;^ω^)

そういった意味でも、時系列順に読むのがオススメです!初期のころのムーミンと後期のムーミンの絵を見比べるのも面白いです!

とはいえ「とりあえず1冊だけ読みたい!」人や「ムーミン小説シリーズの中の興味のある本だけ読んでみたい!」という人もいますよね。

その場合、ムーミン小説はシリーズごとに話の内容やイメージ・雰囲気が違うし、基本的に1冊で完結する話なので、どれから読んでも大丈夫ですよ!(*^^*)

作品発表順は、以下のとおりです。

1「小さなトロールと大きな洪水」1945年刊行

2「ムーミン谷の彗星」1946年刊行・1956年改訂・1968年再改訂

3「たのしいムーミン一家」1948年刊行

4「ムーミンパパの思い出」1950年刊行

5「ムーミン谷の夏まつり」1954年刊行

6「ムーミン谷の冬」1957年刊行

7「ムーミン谷の仲間たち」1963年刊行

8「ムーミンパパ海へ行く」1965年刊行

9「ムーミン谷の十一月」1970年刊行

各ムーミン原作のあらすじ・概要

以下は各ムーミンシリーズ小説の、大まかな概要です。詳しいあらすじや感想は、別途書いているので読んでみてくださいね!

1.「小さなトロールと大きな洪水」1945年刊行

洪水から逃げる話です。

この作品は、正真正銘ムーミンシリーズの最初の作品ですが、作家トーベ・ヤンソンが長い間翻訳を嫌がっていたため、最初の作品でありながら日本に入ってきたのは1992年とずいぶん遅くなりました。

あらすじは、ムーミンパパが謎の失踪をしている間に、ムーミンママとムーミントロールは家探し(冬眠する場所探し)の旅に出ます。その途中で出会ったスニフと一緒にさまざまなことを経験しながら旅をする物語です。

最後は洪水から逃がれ、ムーミンパパとも出会い、「ムーミン谷」に家を構えます。

途中、「チョコレート工場の秘密 」(映画ではチャーリーとチョコレート工場 ですね!)のような、お菓子の工場の話があったり人間が出てきたりと、確かにその後のムーミン作品とは作風も文章の書き方も、同じシリーズとは思えない作品です。

一番驚くのは、何といってもムーミンの絵!

ムーミン原作小説 読む順番

こ、怖い・・・。

後のムーミン小説とのイメージのギャップに、トーベ・ヤンソンが翻訳したがらなかった理由もわかります。

ムーミン一家がムーミン谷に住むことになった理由や、「楽しいムーミン一家」の「ありじごく」のエピソードなど、のちの話の伏線になる内容もあったりするので、時間軸としてはやはり1冊目と考えたほうがいいでしょう。

ただ、ムーミンの世界観もまだ出来てないし全体的に暗いイメージなので、初めての人には「ムーミン谷の彗星」以降の本がオススメです。
小さなトロールと大きな洪水 (講談社文庫)

2.「ムーミン谷の彗星」1946年刊行・1956年改訂・1968年再改訂

彗星から逃げる話です。

スリル満点の、ハラハラドキドキのストーリー。地球崩壊!人類滅亡!

ムーミン谷に引っ越してきたムーミン一家は(「小さなトロールと大きな洪水」の最後でムーミン谷に住むことに)、じゃこうねずみから彗星が衝突して地球が滅びるという衝撃の話を聞きます。

怖がるムーミントロールとスニフに、ムーミンパパ・ママは2人におさびし山にある天文台に行って彗星の正体を突き止めるように提案。2人はムーミン谷を救えるのでしょうか?ムーミン一家の運命は?

旅の途中でスナフキンと出会います。スナフキン初登場の場面です!他にもスノークとスノークのおじょうさん(アニメではノンノン・フローレン)も初登場です。

またこの作品では、スナフキン名言50選!見逃すな!生きずらい人へのヒント【完全保存版】でもご紹介した、スナフキンの名言がたくさんでてきます!必見です!

「ムーミン谷の彗星」の詳しいあらすじや感想、裏情報などはこちらを読んでみてくださいね!

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ムーミン 原作 小説 ムーミン谷の彗星

新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

3.「たのしいムーミン一家」1948年刊行

「飛行おに」の落とし物の「魔法の帽子」を拾う話です。

この作品では、リトルミイ以外のムーミンキャラクター主要メンバーはほぼ出てます。

「楽しいムーミン一家」は、いわゆる私たちがムーミンに対してイメージしている、平和で・メルヘンチックで・童話らしいストーリー。読んでいてめちゃめちゃ楽しいです!

いろんなキャラクターが登場して、ドタバタしながらも、それぞれのキャラクターの特徴がよく表れています。

みんなに怖がられ嫌われているモランも、ここで初登場です!でもこの時はまだ、モランのイメージが固まっていないのか、モランが話す場面も。

ムーミンたちが魔法の帽子を拾ったことで、いろんな事件が起こります。個人的に好きなキャラクター「トフスランとビフスラン」も出てきます。

時系列はあまり気にしない!という人は、初めてムーミン小説を読むなら「たのしいムーミン一家」がオススメです!


ムーミン 原作 小説 たのしいムーミン一家

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

4.「ムーミンパパの思い出」1950年刊行

パパの自叙伝・武勇伝の話です。

ムーミンパパの出生の秘密や仲間との出会い、危険な冒険の話、ムーミンママとの出会いなど、ムーミンパパの半生が描かれています。

またムーミンパパの大親友フレドリクソンや、スナフキンの父ヨクサルやスニフの父ロッドユールも登場し、ムーミンストーリーのスピンオフ的な話になっています!

この作品でやっと、リトルミイが初登場!ミムラ夫人やミムラねえさんもでてきますよ。

「ムーミンパパの思い出」の詳しいあらすじや裏情報はこちら!

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ムーミン 原作 小説 ムーミンパパの思い出

新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

5.「ムーミン谷の夏まつり」1954年刊行

スナフキンが大活躍する物語です。スナフキン好きにはオススメ!

夏祭りが近い6月。ある日突然火山が噴火し、ムーミン谷はその後に起こった津波と大洪水により、水に沈んでしまいます。

ムーミン一家はちょうど流れた来た劇場に移り住みます。ところがある日、ハプニングによりムーミントロールとスノークのおじょうさん、リトルミイがムーミン一家からはぐれてしまいます。

リトルミイだけは、釣りをしていたスナフキンに助けられ、そのおかげでスナフキンの陰謀に加担させられることに・・・。

ムーミントロールとスノークのおじょうさんは、ムーミンパパとママに再び会うことができるのでしょうか?

この物語は3つのパートに分かれていて、その3つが関係を持ちながら最後は1つの話にまとまります。

また、普段は冷静でかっこいいスナフキンが、乱暴で荒々しい一面を見せてくれます。24人の子どもの面倒を見る羽目になったスナフキンの狼狽ぶりも見ものです。

他の小説では見られないスナフキンの一面が見られるのも、この本だけです!

全体的にドタバタとしていますが、感動もあり笑いもありのこの1冊は、子供も大人も楽しめるストーリーになっています!

ニョロニョロの秘密も明かされますよ~。


ムーミン 原作 小説 ムーミン谷の夏まつり

新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)

6.「ムーミン谷の冬」1957年刊行

ある年の真冬。ムーミン族は、春が来るまで冬眠します。ムーミン一家もいつものように冬眠していたのですが、ムーミントロールだけ突然目覚めてしまいます。

始めて見る冬の世界。最初は不安や寂しさ、怖さもあったムーミントロールですが、冬に冬眠しないいろんな人(?妖精?)に出会います。

ムーミンのご先祖様も、このシリーズで登場します。
他にもおしゃまさん(トゥーティッキ)やサロメちゃん、ヘムレンさんやめそめそくん、モランも登場。

ムーミンとは違う理由で、リトルミイも冬眠から目覚めストーリーに加わります。

何というか、この小説は、ムーミントロールの成長が描かれた作品になっています。今までの子供っぽいムーミンから、少し精神的に大人になったムーミントロール。

孤独やさみしさ、不安などの暗さもありながら、その中に楽しさを見つけ出し成長する姿が描かれています。

ムーミンは児童文学であって児童文学でない!(笑)


ムーミン 原作 小説 ムーミン谷の冬

新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)




7.「ムーミン谷の仲間たち」1963年刊行

ムーミン一家ではなく、その他のムーミンキャラクターにスポットを当てた短編集です。

ムーミントロールやムーミンパパ・ママも出てきますが、ムーミンが全く出てこない話もあります。

時系列的にはどこにも当てはまらないのですが、とにかく内容が濃い!!一つ一つの話が考えさせられるものばかりで、ムーミンシリーズの中で一番の傑作と言っていいと思います!

個人的には、「ムーミン谷の仲間たち」が一番オススメ!

ただ、ムーミンシリーズを読まずにこの1冊だけ読んでも、キャラクターの設定やムーミンの世界観などが分からないと思うので、他のシリーズを読んだ後か、ある程度登場人物がわかった時に読んでみてくださいね!

「ムーミン谷の仲間たち」のあらすじ詳細や感想はこちらを読んでみてくださいね!

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ムーミン 原作 小説 ムーミン谷の仲間たち

新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)

8.「ムーミンパパ海へ行く」1965年刊行

パパの思いつきで灯台へ移住するお話です。

ムーミンパパが、一家の大黒柱としての自分の存在意義が揺らいでいると感じ、それを取り戻すために自分の威厳が保てる場所に引っ越しをすることを提案。いや、提案というより強引に決めてしまいます。

ムーミンパパの自己中心的な行動と考えに振り回されるムーミン一家。このことで、ムーミンママの精神は崩壊しかけ、すべてがうまくいかないムーミンパパも、大黒柱としての威厳は皆無。子どもっぽい行動が目立ちます。

冒険癖とロマンを求める「少年の心」を持ったまま大人になり、それをこじらせてしまったムーミンパパ。

この小説だけを読むと、ムーミンパパにイラッとして嫌いになるかもしれません(笑)ムーミンパパは決して悪い人ではないので、そういうストーリーだと思って読んでみてくださいね!

一方で「ムーミンパパ海へ行く」の名シーンともいえるのが、モランとムーミントロールが交流する場面モランとムーミンの心の交流が、なんとも胸を締め付けます。

「ムーミンパパ海へ行く」は、この二人のやり取りがメインといっても過言ではありません!モランの切ないエピソードに涙してください。


ムーミン 原作 小説 ムーミンパパ海へ行く

新装版 ムーミンパパ海へいく (講談社文庫)

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9.「ムーミン谷の十一月」1970年刊行

最終話にして、あえてムーミン一家不在の話です。

ムーミン谷に秋が来て、人恋しくなった人々がムーミン屋敷にぬくもりを求めてやってきます。しかしムーミン一家は留守。ムーミン一家がいない中、ムーミン屋敷で共同生活が始まります。

ヘムレンさんやスナフキン、ホムサ・トフトやフィリフヨンカなど、何か心に物足りなさや問題を抱えている人たち(ミムラねえさんは違いますが)。

この不思議な共同生活の中で、彼らはムーミン一家の偉大さに気付くことになります。

ムーミン一家不在の中で進められるストーリーと、ムーミン一家のことをそれぞれ思いながら過ごすキャラクターたち。まるで亡くなった人のことを回想しているかのようです。

この原作小説では、心にぽっかりと穴が開いたようなさみしさや終末感、閑散としたもの悲しさが全体に漂っています。

最後は、ムーミン一家がムーミン谷に戻ってくるというところで終わりますが、ムーミンたちは結局登場しないまま終わります

ムーミンたちはいない。でもムーミンたちは存在する。あなたが会いたいと思いさえすれば、いつでもムーミンに会える。作家トーベ・ヤンソンはそんな想いを込めているのではないでしょうか。

何とも言えない切なさと希望がある、そんな最終話にふさわしい最後になっています。


ムーミン谷の十一月

新装版 ムーミン谷の十一月 (講談社文庫)

さいごに

いかがでしたか?

ムーミンシリーズを読むのにオススメの順番や、あらすじをご紹介しました!

どれもほんとに奥が深く、子供だけの本にしておくのはもったいない小説です。実際に本を手に取って読みたい人は、カバンにも入る文庫本がオススメ!

なるべく荷物は持ちたくない人は、kindleがオススメです。

この記事を読んで興味を持った人は、ぜひ読んでみてくださいね!

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