ムーミンは知ってるし大好きだけど、ムーミンっていったい何者?と聞かれると答えられない人も多いようです。
というか、ムーミンはカバでしょ?!カバじゃなかったら何なのよ!と思った人も多いのでは?
実際、コミックスやアニメの中でも、ムーミン達がカバと間違えられる場面もありますしね。
ということで、ムーミンがいったい何者なのか、検証していきます!
ムーミンはカバ?妖精? 結論。ムーミンはカバじゃない!
結論を先に言うと、ムーミンはカバじゃありません。
まあ、たしかにカバそっくりなので、間違えられるのも無理ありません。
ほら、そっくり!(笑)
でもムーミンは、カバでもなければ動物でもありません。
れっきとした?!「ムーミントロール」という種族で、ヨーロッパの童話や昔話に出てくる、トロール(想像上のいきもの)という妖精の一種です。
日本で言うところの、座敷わらし的な感じでしょうか?
原作者のトーベ・ヤンソンさんは、ムーミンとは何ですか?という質問に「存在するもの」とだけ答えています。
ムーミンは、トーベヤンソンさんが10代のころ、トイレの壁に書いた落書きのトロールが原型になっているんですって。
ちなみに、「となりのトトロ」もトロールと関係があるとかないとか?!
ということで、結論。
ムーミンは、カバではない。妖精である!
ムーミンはカバ?妖精? ムーミン、カバと間違えられて怒る?
ムーミンはカバではなく妖精ですが、実はアニメでもコミックスでも、カバと間違えられる場面があるんです。
コミックス「ムーミン、海へ行く」の中で、動物園から逃げ出してきた動物を捕まえに来た人たちに、カバと間違えられるシーンがあります。
出典:ムーミンコミックス「ムーミン、海へ行く」筑摩書房
出典:ムーミンコミックス「ムーミン、海へ行く」筑摩書房
「ムーミン、海へ行く」を少し脚色したストーリーが、アニメ「楽しいムーミン一家」(1990年~テレビ東京系列・「楽しいムーミン一家」第1期)の20話「ムーミン虎たちを救う」です。
小説でもアニメでも、カバと間違えられて怒っていますが、アニメの方がより怒り方が強調されています。
最後は、学者によってムーミン達が「カバではない」事が証明されて一件落着!
ちなみに、コミックスでは学者を連れてきたのはミイ、アニメではスナフキンになっています。
ムーミンはカバ?妖精? 小説とアニメではイメージが違う?
実は、「ムーミンはアニメでしか見たことがない」という人が多いんです。
アニメで描かれているあのドラえもんのように丸みをおびた、可愛らしいムーミンしか知らない人は、原作を読むと必ずや衝撃を受けるでしょう(笑)
実際、原作を読んでアニメとの違いに衝撃を受けた!という人は多くいます。(私も衝撃を受けた一人です)
原作の挿絵に使われているムーミン、特に初期のころの挿絵は、アニメよりも体が細く、鼻(?)も長く、全体的にシュールです。
・・・いえ、ハッキリ言いましょう。不気味です・・・。
出典:「小さなトロールと大きな洪水」講談社
なかなかの衝撃です(笑)
ただし、シリーズが増えるにつれアニメに近い画風になっていますので、ご安心を。
※シュールな挿絵が載っている「小さなトロールと大きな洪水」。ムーミンシリーズの第一作なので、ぜひ読んでみてくださいね。
小さなトロールと大きな洪水新装版 (講談社青い鳥文庫) [ トーベ・ヤンソン ]
ムーミントロールはカバ?妖精? ムーミンは電話帳ほどの大きさ?
原作者トーベ・ヤンソンいわく、ムーミンのサイズはフィンランドの「電話帳くらいの大きさ」だそうです。
フィンランドの電話帳がどれほどの大きさかわかりませんが、人間よりもかなり小さいですね。
ですが、ムーミントロールは作品によって設定が変わることがあり、トーベ・ヤンソンや弟のラルス・ヤンソン(ラッセ・ヤンソン)も制作にかかわっているアニメ「楽しいムーミン一家」では、人と同じくらいの大きさで描かれています。
ムーミンに限らず、リトルミイやスナフキンなど他のムーミンキャラクターも、作品によって性格やキャラ、大きさなど設定が異なることが良くあります。
トーベ・ヤンソンは、「ムーミンの世界は読む人の想像によって成り立つ」という考えだったようで、「ムーミンはこういうキャラ、スナフキンはこういうキャラ」といった固定したイメージをつけるのを嫌がりました。
あくまで、読者の想像に任せるということなんでしょうね。
ムーミンの中で唯一のイケメンキャラ、スナフキンについてはスナフキンとミーは兄弟?性格や担当声優、スナフキンの恐怖の都市伝説まで!を参考にしてみてくださいね!
ムーミンはカバ?妖精? 謎の多いムーミン
固定したイメージがないからか、ムーミンの世界はわからないことが多くあります。
よくよく考えてみてください。ムーミン達は服を着ていません。いつも裸です。
ムーミンママは裸にエプロン(ちょっと怪しい・・・)、パパは裸にシルクハット。(だけど寝る時は、なぜかパジャマを着る)
出典:ムーミンコミックス「あこがれの遠い土地」筑摩書房
出典:ムーミンコミックス「あこがれの遠い土地」筑摩書房
他にも、スナフキンやムーミン、ミイなど、すべて種族が違うのに言葉が通じるはどうして?学校は?
毎日遊んでい暮らしているようだけど、どうして生活できてるの?などなど。(コミックスでは、正しい市民の会のメンバーから促され、働くというシーンがあります。)
私たちの常識に当てはめると次々と疑問が湧いてきますが、トーベ・ヤンソンが言うように、読む人の想像の世界に住んでいるのがムーミンたちなんです。
ムーミンの世界は、固定観念にとらわれてはいけません。
ムーミンは私たちの桃源郷(理想郷)なのです!
ムーミントロールはカバなの?妖精なの?誰も知らなかった衝撃の5つの事実!まとめ
いかがでしたか?
アニメでしかムーミンを見たことがなかった人は、原作の挿絵を見て衝撃を受けたかもしれませんね(笑)
小説のムーミンシリーズは、文学的な小説のように堅苦しくなく、かといって内容が薄いものでもありません。
読みやすいのに哲学的な要素もあり、ユーモラスもあり、胸に刺さる話もある、まさに「大人のための童話」なんです。
「ムーミン谷の仲間たち」のあらすじ 泣ける!深い!大人にこそ読んでほしい短編童話集を参考にしてみてくださいね。
もし、アニメしかムーミンを見たことがないのでしたら、ぜひ小説のムーミンを読んでみてください!
可愛いだけではない、小説だからこその深い内容に、考えさせられること間違いありません。
一度読んだら、はまりますよ☆
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